自分でやってみる(中級)
抽出レシピの詰め方
味は「4つの数字」で動かせる
「今日はなんだか薄い」「昨日より苦い」——同じ豆なのに味がブレるのは、感覚で淹れているからです。コーヒーの味は、たった4つの数字で決まります。それを1つずつ動かせば、味は狙って寄せられる。これが「レシピを詰める」ということです。
レシピ=この4つの数字
難しく考える必要はありません。味を動かすレバーは、実質この4つだけです。
覚えるのは4つだけ
- 挽き目…粗い=薄く、細かい=濃く(成分が出やすい)。
- 比率…豆とお湯の割合。基準は豆1 : お湯15。
- 湯温…高い=苦味が出やすい、低い=酸味が残る。基準は90〜96℃(目安93℃)。
- 時間…長い=濃く重く、短い=軽い。ドリップなら2分半〜3分が目安。
まずは「基準」を決める
詰めるには、比べる相手(基準)が要ります。最初は迷わずこれで淹れてください。豆15g・お湯225g(1:15)・湯温92℃・中細挽き・2分半。ここを出発点にすると、次に何を変えたかがはっきりします。
鉄則:一度に1つだけ変える
これがいちばん大事です。挽き目と湯温を同時に変えると、どっちが効いたのか永遠に分かりません。面倒でも1つずつ。3回も試せば、自分の好みの方向が見えてきます。
味の困りごと → 直し方
| こう感じたら | たぶん原因 | こう変える |
|---|---|---|
| 薄い・water っぽい | 成分が出きっていない | 挽き目を少し細かく/豆を増やす/湯温を高め(94〜96℃)に |
| 濃すぎる・重い | 出しすぎ | 挽き目を粗く/お湯を増やす/時間を短く |
| 苦い・えぐい | 出しすぎ+温度が高い | 湯温を88〜90℃へ下げる/挽き目を粗く |
| 酸っぱい・青くさい | 出し足りない | 湯温を94〜96℃へ上げる/挽き目を細かく/時間を伸ばす |
| 味がぼやける | お湯の注ぎムラ | 蒸らし30秒/中心から円を描いて細く注ぐ |
→ 淹れ方の基本は 家で美味しく淹れる3つのコツ をどうぞ。
詰めていく手順
- 基準で1杯淹れる。数字を全部メモして、味の感想も残す(酸味・苦味・甘み・コクを5段階で)。
- 1つだけ変えて、もう1杯。たとえば挽き目だけ少し細かく。他は完全に同じにする。
- 比べる。「どっちが好きか」だけで十分。良かった方を新しい基準にする。
- 繰り返す。3〜5回も回せば、自分の好みの数字が固まってくる。
- ベストを保存する。これがあなたのレシピ。次からはこの数字を再現するだけ。
豆が変われば、レシピも変わる
浅煎りは成分が出にくいので高め・細かめ・長め。深煎りは出やすいので低め・粗め・短めが基本です。新しい豆を買ったら、また基準から詰め直す——その手間こそが、いちばん楽しい部分でもあります。
レシピは、覚えるものじゃなく「残す」もの。
二ハゼを開く →
二ハゼなら挽き目・湯温・比率・時間・味の5段階評価をまとめて記録。気に入った1杯はレシピを複製してワンタップ再現できます。無料のコーヒー記録アプリ。
まとめ
味を動かすレバーは挽き目・比率・湯温・時間の4つだけ。基準(1:15・92℃・中細挽き・2分半)から始めて、一度に1つずつ変えて比べる。良かった数字を残していけば、それがあなただけのレシピになります。
レシピを詰める道具(Amazon)
- コーヒースケール(0.1g・タイマー付き)比率と時間を同時に測れる。詰めるなら最初に欲しい一台。
- コーヒーミル(挽き目調整つき)挽き目を刻めるミルだと、味の調整が効くようになる。
- 温度計つきドリップケトル湯温を狙って合わせられる。苦味・酸味の調整に直結。
- ドリッパー+ペーパーまずは定番から。条件をそろえて比べやすい。
※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。