☕ 二ハゼ 読みもの一覧

売る人へ(プロ)

ブレンドの作り方と原価設計
配合で味を作り、原価を決める

読む目安 7分 ・ 原価・粗利

ブレンドは「余った豆を混ぜるもの」ではありません。単品では届かない味を、狙って作るための設計です。そしてもう一つ大事なのが、原価をコントロールできること。高い豆の個性を活かしながら、原価を現実的な水準に収める——それがブレンド設計です。

ベース+ボディ+アクセント。配合で味を作る

ブレンドする理由は3つ

設計の基本:ベース7割、アクセント3割

いきなり5種類混ぜると、何が効いているか分からなくなります。まずは2〜3種類から。役割で考えると迷いません。

豆の役割を決める

比率の決め方

  1. まず単品で飲む。混ぜる前に、それぞれの味を知る。知らない豆は設計できません。
  2. ゴールを一言で決める。「ミルクに負けない、甘い深煎り」など。言葉にすると比率が決まります。
  3. ベースを決めて7割入れる。土台がブレると全部ブレる。ここは安定重視で。
  4. 残り3割で調整する。10%刻みで動かす。1%刻みは、まだ違いが分かりません。
  5. 焙煎は「別々に焼いて、後で混ぜる」。豆ごとに適した焙煎度が違うため。慣れるまではこれが確実です。

→ 豆ごとの味の傾向は コーヒー豆の選び方 を参考に。

ブレンドの原価は「加重平均」で出る

ここが本題です。ブレンドの原価は、それぞれの豆の「焙煎後の原価/g」に比率を掛けて足すだけ。難しくありません。

※各豆の「焙煎後の原価/g」は、生豆の原価/g ÷ 歩留まり率 で出します(→ コーヒー1杯の原価計算)。

役割比率焙煎後の原価/g原価への寄与
ブラジルベース50%2.5円2.5 × 0.5 = 1.25円
マンデリンボディ30%3.5円3.5 × 0.3 = 1.05円
エチオピアアクセント20%4.5円4.5 × 0.2 = 0.90円
合計100%3.20円/g

つまりこのブレンドは3.2円/g。100g袋なら原価320円、1杯15gなら48円です。エチオピア単品(4.5円/g=100gで450円)より130円安いのに、華やかさは残る。これがブレンドの原価設計です。

原価を下げたいときの動かし方

上の表で「アクセントを20%→10%、ベースを50%→60%」にすると、原価は 2.5×0.6 + 3.5×0.3 + 4.5×0.1 = 3.0円/g。100gで20円下がります。比率を10%動かすだけで、原価はこれだけ動く——数字で見えると、値付けの打ち手が増えます。

やりがちな失敗

配合を入れれば、原価は自動で出る。

二ハゼのブレンド機能なら、仕入れた豆を比率で配合するだけ。各豆の焙煎後原価から加重平均して、ブレンドの原価/g・100g原価・売価の目安まで自動計算。レシピとして保存もできます。

二ハゼを開く →

まとめ

ブレンドはベース7割+アクセント3割から。2〜3種類で、10%刻みで動かす。原価は各豆の焙煎後原価/g × 比率の合計(加重平均)で出ます。高い豆はアクセントに少量——これで個性と原価を両立できます。そして比率は必ず記録を。

ブレンドづくりの道具(Amazon)
※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。