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売る人へ(プロ)

コーヒー1杯の原価計算
生豆から、一杯のコストを出す

読む目安 6分 ・ 原価・粗利

「この一杯、いくらの利益が出てるんだろう?」——コーヒーを売るなら、まずここが分からないと値付けができません。実は原価計算は3ステップだけ。ポイントは、焙煎で豆が目減りすることを計算に入れることです。ここを忘れると、原価を安く見誤ります。

生豆原価 ÷ 歩留まり = 焙煎後の原価/g

なぜ「生豆の値段」だけでは足りないのか

生豆1kgを3,000円で買ったから1gは3円——そう思いたくなりますが、違います。焙煎すると水分が抜けて豆は15〜20%ほど軽くなるから(深く煎るほど大きい)。1kgの生豆を焼いても、手元に残るのは800〜850gほど。つまり売り物になる豆の原価は、生豆のときより高いんです。この目減り後に残る割合を歩留まり(ぶどまり)と呼びます。

覚える式はこの3つだけ

実際に計算してみる

生豆1kgを3,000円で仕入れ、焙煎したら850g残った(歩留まり85%)。1杯に15g使うとします。

ステップ計算結果
① 生豆の原価/g3,000円 ÷ 1,000g3.0円/g
② 歩留まり率850g ÷ 1,000g85%
③ 焙煎後の原価/g3.0円 ÷ 0.85約3.5円/g
④ 1杯の原価(15g)3.5円 × 15g約53円
⑤ 100g袋の原価3.5円 × 100g約353円

生豆のまま計算すると1杯45円ですが、実際は53円。この8円の差が、歩留まりを無視したときの見誤りです。1日50杯出すお店なら、月に1万円以上ズレます。

焙煎度によって原価は変わる

深く煎るほど水分が飛ぶので、歩留まりは下がります=深煎りほど原価は高くなる。同じ生豆でも、浅煎りと深煎りでは原価が1割ほど違うこともあります。だから歩留まりは「だいたい85%」で固定せず、ロットごとに実測して記録するのが正解です。

焙煎度歩留まりの目安焙煎後の原価/g(生豆3円/gの場合)
浅煎り88% 前後約 3.4円
中煎り85% 前後約 3.5円
深煎り80% 前後約 3.8円

見落としがちなコスト

豆の原価が出たら、それは「材料費」です。実際に一杯を売るには、これ以外もかかります。値付けの前に、ざっと見ておきましょう。

原価が分かると、何が変わるか

原価は「守り」の数字に見えて、実は攻めの数字です。原価が分かれば、値引きしていい限界、高い生豆に切り替える判断、どの豆がいちばん儲かっているか——全部が数字で見えるようになります。勘で売っている人と、ここで差がつきます。

原価は、毎回の記録から自動で出る。

二ハゼのプロ機能なら、生豆の仕入れ値と投入量・焙煎後の量を記録するだけで、歩留まりと焙煎後1gあたりの原価を自動計算。ロットごとの粗利や月別の収支まで見えます。無料。

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まとめ

コーヒーの原価は「生豆の原価/g ÷ 歩留まり率」=焙煎後の原価/gから始まります。焙煎で15%前後は目減りするので、生豆の値段のままでは原価を安く見誤ります。歩留まりはロットごとに実測して記録し、包材やロスも足したうえで値付けに進みましょう。

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